公務員がお金借りるなら共済組合が最適?

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お金を借りたいときに真っ先に思いつくのはカードローンだと思いますが、公務員の方は低金利な共済組合でお金を借りることもできます。

ただし、共済組合から借りるお金は用途が限定されていて、目的によっては使えないこともあるのです。

共済組合でお金を借りるポイントをご紹介します。


公務員もお金を借りられるの?

なんとなく公務員はお金を借りてはいけないとか、職場にお金を借りたことがバレたら大変なことになるのでは?といったイメージがあるかと思いますが、公務員は副業も禁止されているので、どこかから借りないといけないときもあるかと思います。

公務員は一般会社員よりも安定した職業であることから、カードローンの審査に通過しやすくなっています。

まず、公務員は収入がとても安定しています。民間企業のように業績によって一時的に大きく増えることも無いですが、逆に大きく減らされることもなく、かなり特殊な事例がなければ解雇されることもありません。

公務員のこういった特性がカードローン審査に有利に働くため、公務員はカードローン会社にとって非常に優良なお客様ということになるのです。

共済組合には貸付制度がある

公務員であれば共済組合に加入していることと思います。

共済組合は公務員の年金の給付や医療保険などに対応していますが、福利厚生として貸付も行なっているのです。

共済組合は全国に多数あり、地方公務員共済組合だけでも64組合もあります。

貸付制度に関する詳細は各組合によって異なりますので、自分が加入している共済組合の内容をご確認ください。

本記事では地方職員共済組合の貸付事業を例にご紹介します。

<参考>:地方職員共済組合 貸付事業の詳細

共済組合の貸付の種類

共済組合の貸付には種類があり、借りたお金は決められた用途に使用することになります。

種類 資金使徒
普通貸付 自動車や家電の購入資金
住宅貸付 住宅の新築や改築、修理の資金
一般災害貸付 災害によって損害を受けたときに必要となる資金
住宅災害新規貸付 自宅が災害による損害を受けたときに必要となる資金
医療貸付 組合員又はその被扶養者の療養費として
入学貸付 組合員又はその被扶養者の進学費として
修学貸付 組合員又はその被扶養者の修学費として
結婚貸付 組合員、その被扶養者又は被扶養者でない子、孫若しくは兄弟姉妹の婚姻にかかる費用
葬祭貸付 被扶養者又は被扶養者でない配偶者、子、父母、兄弟姉妹若しくは配偶者の父母の葬祭費
高額医療貸付 組合員および被扶養者の高額療養費
出産貸付 組合員および被扶養者の出産に関する費用

 
ここでは比較的用途が柔軟な「普通貸付」をみていきましょう。

共済組合の普通貸付

貸付事由 組合員が臨時に資金を必要とするとき
貸付額 給料月額の6倍の範囲内(上限200万円)
弁済期間 120ヶ月以内
貸付金利 年1.26%

 

共済組合 普通貸付の限度額はどうやって設定されるの?

共済組合の普通貸付の限度額は月額給料の6倍で、200万円が限度額となっています。お給料が毎月30万円の場合は、180万円以内の範囲で借りられることになります。

共済組合の借り入れは総量規制の対象になる?

共済組合からの借り入れは、貸金業法による総量規制の対象にはなりません。

ただし、公務員がお金を借りすぎることを防ぐために、銀行や民間金融機関でお金を借りている場合、限度額からその金額を差し引いた金額が貸付額になるなどの措置が行われます。

他社からの借り入れ額と今回借りる金額を合わせた額が、共済組合 普通貸付の限度額を超えないように配慮されることになるのです。

例)月収30万円の人がカードローンで50万円借りている場合
共済組合の貸付限度額は180万円ですが、すでに50万円の借り入れがあるため、限度額は130万円以下になります。

共済組合 普通貸付の金利

普通貸付の金利は年1.26%となっています。

平成29年12月までは2.66%だったのですが、平成30年1月より1.26%に引き下げられました。

●返済回数別 30万円借りた場合の返済シミュレーション(金利1.26%)

返済回数 毎月の返済額 返済総額
12回 25,171円(最終月25,170円) 302,051円
24回 12,665円(最終月12,658円) 303,953円
30回 10,164円(最終月10,153円) 304,907円

 

●返済回数別 50万円借りた場合の返済シミュレーション(金利1.26%)

返済回数 毎月の返済額 返済総額
12回 41,952円(最終月41,948円) 503,419円
24回 21,108円(最終月21,100円) 506,589円
30回 16,939円(最終月16,950円) 508,179円

 

●返済回数別 100万円借りた場合の返済シミュレーション(金利1.26%)

返済回数 毎月の返済額 返済総額
24回 42,216円(最終月42,211円) 1,013,178円
36回 28,321円(最終月28,307円) 1,019,544円
48回 21,374円(最終月31,360円) 1,025,936円
60回 17,206円(最終月17,202円) 1,032,355円

 

●返済回数別 150万円借りた場合の返済シミュレーション(金利1.26%)

返済回数 毎月の返済額 返済総額
36回 42,481円(最終月42,482円) 1,529,316円
48回 32,061円(最終月32,039円) 1,538,905円
60回 25,809円(最終月25,804円) 1,548,533円
120回 13,311円(最終月13,261円) 1,597,270円

※ボーナス併用なし
※シミュレーション結果は実際の返済額と異なることがあります

無担保の個人向け融資として、金利1.26%というのは非常に低金利な借り入れとなります。

共済組合 普通貸付の返済回数は最長120回以内です。150万円を120回払いで返済したとしても利息は97,270円なので圧倒的に低金利です。

たとえばアコムの場合、限度額100万円~300万円では金利は年7.7%~15.0%になります。

返済回数は最終借り入れ日から最長で100回なので、100回払いシミュレーションするとこうなります。

●年7.7%の金利で借りた150万円を100回払いで返済した場合

毎月の返済額 返済総額 利息
20,370円(最終月のみ20,392円) 2,037,014円 537,014円

 

●年15.0%の金利で借りた150万円を100回払いで返済した場合

毎月の返済額 返済総額 利息
26,361円(最終月のみ26,361円) 2,636,142円 1,136,142円

 
共済組合でお金を借りた場合と比較すると利息が桁違いですね。共済組合がどれだけ低金利でお金を借りられるのかがわかると思います。

共済組合 普通貸付で借りられる用途

普通貸付は遊興費(ギャンブルやパチンコ資金など)として利用することはできません。また、民間の金融業者から借りているお金の返済としても利用できません。

資金使徒は広いのですが、対象外の借り入れもあることを覚えておきましょう。

●普通貸付の利用例
・自動車、バイク、自転車などの購入費用
・冷蔵庫、テレビなどの家電製品の購入費用
・生活に必要不可欠な品物の購入費用
・自宅の修繕費用
など

基本的には、生活に必要で一時期な出費となるものが普通貸付の対象となります。

たとえば食費は生活に必要なお金ですが、一時的なものではないので普通貸付の対象にはなりません。生活費も恒常的な支出になるので対象外です。

また、旅行は一時的な出費ではありますが、生活に必須な項目とは言えないので同じく普通貸付の対象外です。

●普通貸付の対象外となる例
・ギャンブルなどの遊興費
・旅行などの娯楽費用
・FXや株などの利益を目的とした借り入れ
・借金の返済やおまとめローンのための借り換えとしての借り入れ
・生活費や税金、保険の支払いとしての借り入れ
など

共済組合はとても低金利なので、借り換えに利用できるととても助かりそうですが、それは認められていません。

共済組合 普通貸付の申し込み方法

共済組合 普通貸付の申し込み先は、加入している共済組合になります。普通貸付の申込書がありますので、必要事項を記入して申請します。

申し込みに必要な書類はこちらです。

・普通貸付申込書
・借用証書
・印鑑登録証明書
・見積書または契約書の写し
・貸付確認事項申告書
・借入状況等申告書
・他の金融機関等からの借入状況および弁済状況を確認できる書類
・団体信用生命保険事業加入申込書(加入する方のみ)

<参考>:兵庫県市町村職員共済組合 普通貸付のご案内

必要書類は共済組合によって異なりますが、申し込みの流れとしては、まず申込書に記入して必要書類と一緒に提出します。

審査に通過すると借用証書が送られてくるので、署名捺印をして返送します。

共済組合 普通貸付の審査内容

借入先の共済組合は利用者の職業も収入も把握しているので、審査はそこまで厳しくなく申込書や必要書類に不備がなければ審査通過率は高いと言われています。

信用情報機関への照会もありませんし、職業がはっきりしていることがわかっているので職業審査もありません。

審査されることは、利用目的が普通貸付の内容とあっているかという点になります。

そのため、見積書や契約書などの写しを提出しなければいけませんし、提出できない場合はできない理由の記入が必要で、後日領収書の提出が求められることがあります。(共済組合によってはパンフレットなどの提出でも認められることもあります)

共済組合 普通貸付のお金の借り方

普通貸付で借りたお金は、申し込みをした翌月を目安に口座に振り込まれます。

共済組合 普通貸付の返済方法

普通貸付で借りたお金は、貸付を受けた月の翌月から返済が始まります。返済は、毎月の給料とボーナスからの天引きで行います。

自分で振り込む必要がないので、振込手数料も手間もかかりません。

毎月の返済額は申し込みの際に決定することになりますが、お財布に余裕があるときは随時返済(繰上げ返済)も可能となっています。

共済組合 普通貸付には返済の猶予もある

返済の途中で事故や病気によって入院してしまった、仕方のない事情で公務員を休職してしまったなど返済が難しくなった場合は、返済の猶予を受けることもできます。

返済の猶予の利用条件は借り入れを受ける共済組合によって変わるので確認しましょう。

共済組合 普通貸付で即時返済を求められるケース

たとえば、消費者金融からお金を借りていることを内緒にしていたことが後からバレた場合など、虚偽の申告があると借りたお金の一括返済を求められることがあります。

・虚偽の申告が発覚したとき
・組合員を辞めたとき
・貸付規約に違反があったとき
・退職時(完済前に退職した場合は、退職金から全額返済することになります)

共済組合でお金を借りない方が良いこともある?

公務員なら共済組合から低金利でお金を借りられることがお分かりいただけたかと思います。確かに共済組合の貸付制度は低金利でいざという時には頼れる手段ですが、目的によっては別の方法を検討した方が良いこともあります。

遊興費・娯楽費を借りたいとき

たまには旅行に行きたいですし、遊びにお金を使いたいときもありますよね!

しかし家族で海外旅行に行くとなると、前払いが必要になる代金は数十万円になることも珍しくありません。

確実に返済可能な不足分だけを借りたいとしても、共済組合から借りたお金は用途が限られていて、遊びに使うことはできません。

この場合は、旅行という目的がはっきりしているため、銀行の目的別ローンや資金使途自由の消費者金融から借り入れを行うべきでしょう。

子供の進学にお金が必要なら日本学生支援機構の奨学金を検討しよう

日本学生支援機構の奨学金には返済不要な「給付型」、それから貸与型だけど利息がつかない「第一種奨学金」と、利息がつく「第二種奨学金」があります。

給付型はそもそも返済不要ですし、第一種奨学金なら無利息なので元金だけの返済で良いということになります。

第二種奨学金でも利息は年0.01%~0.33%(平成30年12月に貸与終了した場合)となります。

共済組合にも子供の進学に利用できる「入学貸付」と修学費の「修学貸付」がありますが、それぞれ金利は1.26%となります。低金利であることは間違いありませんが、日本学生支援機構の奨学金と比べると高いことになりますね。

緊急性が高いなら消費者金融で借りるのがベスト

消費者金融は運転免許証(本人確認書類)だけで借りられるケースもあり、提出書類も少なくて済みます。

大手消費者金融なら審査にかかる時間は最短30分で、早ければ申し込みから1時間程度で融資を受けることができます。

この速さで借り入れが出来るのは消費者金融くらいしか無いのではないでしょうか。

銀行カードローンは、現在即日融資を停止しているので最短でも翌営業日の借り入れとなります。

本当に急いでいる時は消費者金融が非常に便利と言えるでしょう。

意外?一時的な借り入れも消費者金融が向いている

アコムプロミスアイフルなどの大手消費者金融では、無利息サービスを行なっています。

借りたお金を短期間で完済できそうな場合は、共済組合から借りるよりも金利は高いけど無利息期間がある消費者金融から借りた方が利息が低くなることもあります。


   

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