おまとめローンでお金を借りる!借金を一本化【多重債務者必見】

おまとめローンは、借金を一本化して、返済の負担を軽くする借り入れ方法なので「複数の貸金業社からお金を借りていて返済がキツイ」「年収の3分の1を超える借り入れがある」という方は、ぜひ検討してみてください。多重債務者必見です!
おまとめローンとは?
おまとめローンは複数から借りているお金を1社から借り直すことで返済の負担を減らして、完済を目指すことです。
例えば、A社から30万円、B社から20万円、C社から50万円の借り入れがあるとします。これをD社から100万円を借りてA・B・C社に完済してしまうことをおまとめローンと呼びます。
借り換えローンとはなにが違うの?
おまとめローンと似た仕組みに「借り換えローン」があります。
どちらも明確な決まりごとがあるわけではないのですが、一般的には複数社からの借金を1社にまとめることをおまとめローン、1社からの借り入れを別の1社から借り直して元々の借り入れを完済してしまうことを借り換えローンと呼んでいます。
貸金業社によってはおまとめローンと借り換えローンを別の商品として取り扱っていることもありますので、用途に合わせて検討してみてください。
おまとめローンで返済が楽になる仕組み
おまとめローンでお金を借り直すと、複数からの借り入れが1社にまとまることになります。
A社・B社・C社からそれぞれ18%の金利で借り入れをしているとすると、毎月3回もそれぞれに金利18%の利息をつけて返済しないといけないことになります。
それに返済日が多くなるとうっかり返済を忘れてしまったり、必要な返済額を間違えて入金してしまうことがあります。
おまとめローンで借入先を1社にまとめると、毎月の返済回数は1回になり返済金額も減らすことができるので経済的にも気持ちにも余裕が生まれます。
A・B・C社にこれまで毎月3回1万円ずつ合計3万円返済していたのが毎月1日だけの返済で良くなり、返済額も毎月1万円に減るとしたらおまとめローンを行うメリットは大きいですよね。
おまとめローンのメリット
おまとめローンの具体的なメリットを確認していきましょう。
毎月の返済額が減る
これは本当に大きなおまとめローンのメリットです。
例えばアコムから20万円、プロミスから30万円、SMBCモビットから10万円を借りているとします。
それぞれの借入額に対する最低返済額はこうなっています。
消費者金融名 | 借入額 | 借入額に対する最低返済額 |
アコム | 20万円 | 9,000円 |
プロミス | 30万円 | 11,000円 |
SMBCモビット | 30万円 | 11,000円 |
すべて合わせると毎月31,000円の返済負担があることになります。
これをアイフルのおまとめローン「おまとめMAX」で借り換えた場合、毎月の返済額は21,000円になります。(金利15%の場合)
毎月10,000円も返済負担が軽くなるので、おまとめ前よりも完済までの希望が持てます。
毎月の返済回数が減る
おまとめローンを行えば借入先は1社になるので、返済回数も毎月1回だけで済むようになります。
借り入れ件数が多いと、それだけ毎月の返済回数も多くなります。
返済日を毎月のお給料日に設定したとしても入金先が複数あれば入金の手間もかかります。
おまとめローンで借金を1社にまとめると、返済日もそれだけ減るので、返済計画が立てやすくなりますし「返済に終われる」という精神的な負担も軽くなります。
利息を減らせる
現在借りている金利が18%で、おまとめローンの金利が15%になった場合、それだけ利息を減らすことができます。
金利を減らすための具体的な方法としては、消費者金融から銀行カードローンに借り直すというやり方があります。
消費者金融は上限金利を18%~20%に設定しているところが多いのですが、銀行は14%台のところも珍しくありません。こういった低金利な貸金業社からの借り換えに成功すれば金利を下げることも可能です。
また、複数の消費者金融から金利18%でちょこちょこ借りていて借入額が100万円を超えている場合は、1社に借り換えることで金利を下げることもできます。
利息制限法により100万円以上の借り入れの金利は15%までと決められているので、100万円のおまとめローンに成功したら金利は18%から必ず15%以下に下がることになるのです。
おまとめローンのデメリット 失敗するケースとは?
一見良いことばかりのように思えるおまとめローンですが、デメリットもあるので知っておきましょう。
おまとめローンの審査は甘くない
おまとめローンに申し込みをする人は、確実に複数社から借金がある人です。そのため審査が甘くなるはずはありません。
仮に田中さんにA・B・C社からそれぞれ50万円の借金がある場合、おまとめローン業者は150万円の借金を抱えている田中さんにさらに150万円を貸すことになります。返済能力を詳しくチェックするのは当然ですよね。
ただし、おまとめローンの考え方としては、この場合の田中さんは合計300万円の借金を背負うわけではありません。
アコムの「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」を例にすると、A・B・C社への借り入れは利用者名義でアコムから直接速やかに返済されることになり、田中さんの借り入れ残高はアコムの150万円のみとなるんです。
とはいえ借金を膨らませてしまった人にお金を貸すことには変わりないので、審査は慎重になってしまうでしょう。
利息が高くなってしまうこともある?
アコム、プロミス、SMBCモビットから以下の借り入れがあるとします。
消費者金融名 | 借入額 | 金利 | 借入額に対する最低返済額 | 完済時の合計利息 |
アコム | 20万円 | 18% | 9,000円 | 45,093円 |
プロミス | 30万円 | 17.8% | 11,000円 | 87,289円 |
SMBCモビット | 30万円 | 18% | 11,000円 | 88,683円 |
この場合、毎月の合計返済額は31,000円、完済時の合計利息は221,065円になります。
これをアコムの「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」で借り換えるとします。(金利15%で計算)
毎月の返済額は約16,000円になるので、月々の返済負担は半分近くまで減ることになります。
ただ、完済時の返済総額は1,263,236円なので、利息の合計は463,236円になり、おまとめローンを利用する前よりも利息がはるかに大きくなっているんです。
金利は下がったのになぜ25万円近くも利息が高くなっているのかというと、毎月の返済額が少なくなったからです。
返済額が減るのはありがたいことですが、その分元金の返済も遅くなることになるんです。
その結果、返済期間が長くなり利息が増えてしまったということになります。
この現象を防ぐには、毎月最少返済額だけを返して安心するのではなく、繰上げ返済をどんどん行なって元金を減らす必要があります。
ここでくれぐれも勘違いしてはいけないのが「おまとめローンをすると利息が増える」と思い込まないこと。
利息が増えてしまうのは毎月の返済額を大きく減らしたことで元金の返済が遅れてしまった結果なので、おまとめローンそのものはメリットが大きいものです。
おまとめローンの申し込み方法
おまとめローンの申し込み方法は貸金業社によって異なりますが、近年はネット申し込みが可能なおまとめローンもあります。
ただ、アコムなどはネット申し込みができず電話で問い合わせる必要があります。
ネット以外の申し込みは、
・まずは電話で問い合わせる
・店頭に直接来店する
・郵送
などの方法があります。
おまとめローン手続きに必要なもの
必要な書類などもおまとめローン業者によって変わりますので、アコムを例にご紹介します。
本人確認書類
・運転免許証(持っていない場合は個人番号カード、または健康保険証)
健康保険証など顔写真がないものを本人確認書類にする場合、住民票・公共料金領収書・納税証明書などの書類が別途必要になります。
また、本人確認書類の住所と現住所が異なる場合は、現住所が記載された以下の書類が必要です。
・住民票
・公共料金の領収書:電気、ガス、水道、固定電話、NHKなど
・納税証明書
※発行日(領収日)から6ヶ月以内のもの
外国人の方は在留カード、または特別永住者証明書が必要です。
収入証明書
収入証明書は必須ではありませんが、借り入れ金額によっては必要になります。
・利用限度額が50万円を超える場合
・利用限度額と他社からの借入額を合わせた金額が100万円を超える場合
・過去に収入証明書を提出してから3年以上経過している場合
・源泉徴収票
・確定申告書
・税類通知書・所得(課税)証明書
・給与明細書
おまとめローンのQ&A
おまとめローンに関する疑問や知りたいことをQ&Aでまとめてみました。
おまとめローンは総量規制に該当するの?
総量規制は消費者金融などの貸金業社から個人が借り入れできる金額を年収の3分の1に制限する規則になります。
例えば年収300万円の人は100万円までしか借りられないことになるので、すでに100万円の借り入れがある場合は、借りられないことになってしまいます。
でもご安心ください。おまとめローンは総量規制の対象外になります。
これにはきちんとした理由があります。総量規制にはいくつかの例外があるのですが、そのひとつに「顧客に一方的有利となる借換え」というものがあり、これにおまとめローンが当てはまることから総量規制の対象外となっているんです。
おまとめローンとしての借り入れは年収の3分の1以上でも大丈夫であることはぜひ覚えておいてください。
おまとめローン審査に通りやすくする方法はある?
まずは、どの貸金業社に申し込む場合でも「おまとめローンを利用したい」という意思をしっかり伝えることが大切です。
通常のカードローン利用者だと思われてしまうと、総量規制によって審査落ちしてしまうこともあるので、必ずおまとめローンを希望していることを伝えましょう。
複数の借り入れがある人を対象にしているおまとめローンですが、それでも借り入れ件数が多すぎる人は返済に不安があるため審査が慎重になります。
借り入れ件数は1社でも少ない方が良いので、完済できそうなところには返済してしまってから申し込みをすべきです。
ただ、審査通過を狙って借り入れ件数や金額を少なく申告するのは絶対にダメです。
現在の借り入れ状況は信用情報を調べればわかることなので、嘘をついてもバレてしまいます。嘘をつく人は信頼できないと判断され、お金を借りることはできません。
1度にたくさんの貸金業者に、おまとめローンを申し込むのもやめておきましょう。カードローンの申し込み状況は6ヶ月間信用情報機関に登録されます。
そのため、短期間にたくさんの貸金業者に申し込みをしてしまうと「この人はよほどお金に困っている人」と思われてしまい返済能力を疑われてしまいます。
審査落ちしやすくなるのでまとめて申し込みをするのはやめてください。
おまとめローンの即日融資は可能?
アコム、アイフルなどの消費者金融系のおまとめローンは即日融資も不可能ではありません。
ただ、おまとめローンの利用者は多重債務者であることも多いので、通常の借り入れなら即日融資が可能でも審査に時間がかかることもあります。
また、銀行のおまとめローンの場合は実際に融資が行われるまでに数週間かかってしまうこともあります。
おまとめローン後の追加融資は可能?
おまとめローンは返済用に借りるお金なので、基本的には他社に返済する分の金額しか借りられません。
ただ、追加でお金を借りられないわけではありません。
たとえばA・B・C社からそれぞれ50万円借りていたとして、それをD社からの借り入れで完済してしまったとします。
この場合、D社から借りる150万円は手元に残らないですし追加融資も受けられませんが、A・B・C社の利用枠はそれぞれ50万円残っていることになり、この枠を使えば150万円の借り入れが可能になります。
多重債務に2度と陥らないためには、このA・B・C社はすべて解約すべきです。でないと、またお金を借りてしまって返済に追われることになってしまいます。
代表的なおまとめローン一覧
最後に、おまとめローンの代表的な商品をご紹介します。
アコム「貸金業法に基づく借換え専用ローン」
限度額 | 1万円~300万円 |
金利(実質年率) | 7.7%~18.0% |
資金使徒 | 貸金業社債務の借り換え |
必要書類 | 本人確認書類 収入証明書(必要な場合のみ) |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
返済期間・回数 | 借り入れ日から最長13年7ヶ月・2回~162回 |
遅延損害金 | 20% |
担保・連帯保証人 | 不要 |
アコムの「貸金業法に基づく借換え専用ローン」は、総量規制の対象外となる借り入れです。申し込み方法はまずフリーダイヤルの「0120-067-1000」に電話をかけます。
「貸金業法に基づく借換え専用ローンを利用したい」と相談をすると必要書類や事前に必要な手続きの案内があります。
審査は店頭窓口・自動契約機のむじんくん、または郵送で行います。
急いでいる場合は、店頭窓口か自動契約機に行くと、その場で審査結果を回答してもらえます。来店する場合は、必要書類を持参するのを忘れないでくださいね。
融資は、原則利用者の名前でアコムが直接借り入れ他社に振込をすることになります。
どうしても利用者自身で他社に返済する必要がある場合は、後日返済済みであることがわかる書類を提出することになります。
プロミス「おまとめローン」
限度額 | 300万円 |
金利(実質年率) | 6.3%~17.8% |
遅延損害金 | 20% |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済日 | 5日、15日、25日、末日の中から一定の1日を選択 ただし三井住友銀行またはPayPay銀行以外の金融機関からの口座振替の場合は毎月5日限定となります |
返済期間・回数 | 最終借り入れ後最長10年・1回~120回 |
利用対象者 | 20歳以上65歳以下の本人に安定した収入がある人 |
資金使徒 | 他の貸金業社からの借入金返済に限る |
必要書類 | 本人確認書類 収入証明書(必要な場合のみ) |
借り換え対象となるローン | 消費者金融・クレジットカードなどによる借入れ(無担保ローン)。 ※銀行のカードローン、クレジットカードのショッピングなどを除く |
担保・保証人 | 不要 |
プロミスの「おまとめローン」も総量規制の対象外となる借り入れとなります。返済専用の融資なので追加の借り入れはできません。
申し込み方法は、店頭窓口のお客様サービスプラザまたは自動契約機となります。
ネットからの申し込みはできませんが、審査結果は自動契約機・サービスプラザでその場で受け取ることができます。契約もその場でできるので、早ければ即日融資も可能となります。
借りたお金はプロミスから直接利用者名義で他社に返済されることになります。
アイフル「おまとめMAX」
利用対象者 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力があり、アイフルの基準を満たす人 |
資金使徒 | アイフルまたは他社からの借り入れの借り換え |
金利(実質年利) | 3.0%~17.5% |
遅延損害金 | 20% |
限度額 | 1万円~800万円 |
返済方式 | 元利定額返済方式 |
返済期間・回数 | 最長10年・120回 |
必要書類 | 本人確認書類 源泉徴収票など収入を確認できる書類 原則、他社借入額が確認できる書類 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
アイフルにはおまとめローン専用の「おまとめMAX」と借り換えローンに該当する「借り換えMAX」があります。どちらも総量規制の対象外になります。
申し込みはネット申し込みが可能です。急いでいる場合は審査通過後にアイフルの店舗に来店して、契約・ローンカードの発行を行います。
お金は現金を受け取ることもできるので、自分の手で他社に返済することも可能です。
ただし、アイフルの判断によってはアイフルから直接他社に振り込むこともあります。
参照:アイフルのおまとめMAXとかりかえMAX - お金を借りる即日融資ガイド110番
東京スター銀行「おまとめローン」
利用対象者 | 以下のすべてに該当する人 ・満20歳以上65歳未満 ・給与所得者の方(正社員・契約社員・派遣社員の方) ※自営業・主婦・パート・アルバイト不可 ・年収200万円以上の方 ・保証会社(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンス)の保証が受けられる方 |
資金使徒 | 申し込み本人に対する無担保個人向けローンのお借り換えおよびおまとめ。 ・対象となるローンは金融機関(銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農業協同組合・信販会社・カード会社・消費者金融会社等)のローンに限る(但し事業性資金を除きます)。 |
限度額 | 30万円以上1,000万円以下 |
金利(実質年率) | 12.5% |
契約期間 | 10年 |
返済方式 | 元利均等月賦返済 |
返済日 | 毎月10日(休業日の場合は翌営業日) |
遅延損害金 | 14.6% |
担保・保証人 | 不要(株式会社東京スター・ビジネス・ファイナンスの保証となります) |
銀行のおまとめローンだけあって、給与所得がない人は申し込み不可で年収は200万円以上など利用条件は厳しくなりますが、限度額は高く金利はかなり低いですね。
消費者金融から18%~20%で借りている金額の借り換えに成功したら、返済がかなり楽になるでしょう。
東京スター銀行おまとめローンで借りた金額の毎月の最低返済額はこうなっています。
おまとめローンで借りた金額 | 最低返済額 |
50万円 | 7,318円 |
100万円 | 14,637円 |
150万円 | 21,956円 |
200万円 | 29,275円 |
250万円 | 36,594円 |
300万円 | 43,912円 |
350万円 | 51,231円 |
400万円 | 58,550円 |
450万円 | 65,869円 |
500万円 | 73,188円 |
600万円 | 87,825円 |
700万円 | 102,463円 |
800万円 | 117,100円 |
900万円 | 131,738円 |
1,000万円 | 146,376円 |
100万円を借り換えたとしても毎月の返済額は14,637円なので、おまとめローンに成功したら完済の目処が立ちやすいですね。
申し込みは来店不要でネットから24時間365日申し込み可能です。
銀行からの借り入れは最初から総量規制の対象外となっているので、年収の3分の1を超える金額のおまとめローンもできます。
利用条件に当てはまる場合は検討してみてください。
