キャレントでお金借りる!借り方・返し方・審査申込み方法

以前は街ビルの一角に営業所を構え、利用者と直接会って契約する消費者金融が多かったのですが、最近ではインターネットのみで契約を交わし融資を行う貸金業者も増えてきています。
インターネットでの契約は、近くに店舗がなくてもローン契約可能、貸金業者のスタッフに直接顔を合わせずスピーディーにローンの手続きが進められることから、今後ますます人気が高まっていくと予想されます。
「キャレント(carent)」もそんな貸金業者のひとつで、インターネットを介して全国からローンの利用者を募っています。
キャレントがどんな消費者金融業者で、どういったローンを取り扱っているのか?金利や限度額、お金借りる方法、返す方法、審査申込み方法などを詳しく解説します。
キャレントってどんな貸金業者?
実はキャレントは企業名ではありません。キャレントを運営しているのは株式会社IPGファイナンシャルソリューションズという会社で、キャレントはそのブランド名です。
貸金業者の中には社名とは別のブランド名を展開し、そちらの方が有名になっているものがありますが(例えばSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「プロミス」、新生フィナンシャル株式会社の「レイク」など)キャレントもそのようなブランドのひとつだと考えたら良いでしょう。
株式会社IPGファイナンシャルソリューションズの設立は2003年(平成15年)ですので、年数から言えば中堅となる貸金業者ということになるでしょうか。
ただし以前は株式会社eカードという社名で営業していました。日本貸金業協会へは2017年11月に加入しています。
<キャレント 会社情報>
商号 | 株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ |
所在地 | 東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル6F |
代表電話番号 | 03-5759-1181 |
設立 | 平成15年 |
登録番号 | 東京都知事(3)第31399号 |
日本貸金業協会会員 | 第006016号 |
営業時間 | 平日9:00~18:00 |
東急池上線大崎広小路駅から徒歩5分、五反田駅駅から徒歩6分の立地ですが、キャレントは営業所での直接の契約や融資、返済などは受けていません。
電話番号もサイトのぱっと目につくところには記載されておらず、実質インターネットのみが初めての方を対象とした窓口になると言って良いでしょう。
キャレントのローン内容
キャレントは現在、「キャレントスーパーローン」という法人対象のローンのみを取り扱っています。
以前は個人や個人事業者向けの融資も行っていましたが、審査の際に必要となるはずの個人信用情報機関(日本信用情報機構(JICC)、シーアイシー、全国銀行協会)のいずれにもIPGファイナンシャルソリューションズは加盟していないことから、どのような形で審査が行われていたのかははっきりしません。
いずれにしてもキャレントスーパーローンは個人を対象としていないため、これしか商品を展開していないキャレントは、「消費者金融」ではないということになるでしょう。
ではキャレントスーパーローンの内容について見てみることにしましょう。
キャレントスーパーローンとは?
キャレントスーパーローンは最短即日でお金を借りることができる法人を対象としたローンです。
現在、銀行のローンでは即日で借りられるものがなく、まして希望額が大きい場合には融資までにそれなりの日数がかかってしまいます。
キャレントスーパーローンの融資可能額は最高500万円までではありますが、中小規模規模の貸金業者で即日融資の可能性があるローンは貴重だと言えるでしょう。
※キャレントスーパーローンは事業資金のためのローンですので、個人向け融資で問題となる総量規制(年収の3分の1を超えて融資を受けられないという法律)の対象にはなりません。
<キャレントスーパーローン 概要>
利用限度額 | 1~500万円 |
お金の使い道 | 事業資金 |
実質年率 | [100万円未満] 13.0%~18.0% [100万円以上] 7.8%~15.0% |
遅延利率 | 20.0% |
返済方式 | 元金均等返済方式 |
返済期間 | 最長120ヶ月 |
返済回数 | 1~120回 |
担保・保証人 | 原則不要 |
申込条件 | ・設立して1年以上の法人であること(個人事業者不可) ・資金使途が事業資金であること ・決算書および当社所定の事業計画・収支計画・資金計画を提出できること ・借入金額が返済能力を超えない範囲であると認められること ・キャレントの利用が初めてであること |
※延滞利息が適用されるのは、月々の返済期日を過ぎた後に返済がなく、その後も通常の返済ペースへの復帰が見込めなくなった場合に限定されています。そのような可能性がある場合にはいち早くキャレントまで連絡を入れてください。
キャレントへの審査申し込み方法
キャレントへの審査申し込みはインターネットのみです。とは言え、その肝心のサイトにあまり詳しい情報は書いてありません。
申し込み前に質問があっても問い合わせフォームなどは設置されていないので、もしどうしても確認したいことがあるような場合にはキャレントの代表電話(「お客様相談室」の番号と同一)で訊いてみると良いでしょう。
気になる即日融資の条件についてですが、平日14:00までに全ての手続きが完了すれば当日中に振込が可能となります。
ただし審査は慎重に行われるとのことで、最短でどの程度の時間が必要になるのか等は明らかになっていません。
キャレントの営業開始時間の午前9時までか、遅くとも当日の10:00頃までには申し込みを済ませ、キャレントからの連絡を待つようにしてください。
前もって借り入れ診断を
なお、申し込みにあたってキャレント公式サイトで借り入れ診断を受けることもできます。
借り入れ診断は個人や会社を特定する情報の入力なしに、契約の可能性があるかどうかを判断できるというもの。
実際の審査と同じ結果になることは保証されていませんが、審査に通る可能性が全くないにもかかわらず無駄に申し込んでしまう事態を避けるためには有効です。
入力項目は「設立年数」「他社借入金額」「遅延の有無」の3つのみで非常に簡単。入力後「診断する」のボタンを押すとすぐに回答が表示されます。
筆者が仮に入力してみたところでは、
・他社借入金額に「500万円」を超える数字を入力
・遅延の有無で「有り」を選択した
以上のいずれかの場合に「ご入力いただいた情報では、判断できませんでした。」と表示されました。
その際にもこのまま申し込むように促されますが、かなりの確率で審査には通らないのではないかと考えられます。
キャレント 審査から申し込みまでの流れ
キャレントへの手続きは、パソコン、スマートフォン、ケータイから可能です。
2.キャレントからの電話による聞き取り調査
3.審査
4.キャレントから審査結果がメールで連絡される
5.必要書類を郵送、またはFAXでキャレントに提出
6.振込融資
申込フォーム自体は簡単なもので(入力3分)、それよりもフォーム送信後にかかってくる電話でかなり詳しい内容の聞き取り調査が行われます。
キャレントの聞き取り調査には20~30分程度かかることも多いようなので、まとまった時間が取れるようにしておきましょう。
審査結果が伝えられた後で必要書類を提出することになります。スムーズな融資のためには書類をあらかじめ準備しておくとともに、郵送ではなくFAXでの送信を選ぶようにしてください。
キャレント 必要書類
必要書類としては、本人確認書類と会社の経営状態を証明できるものが必要になります。一般的には次のような書類を用意すれば間違いありませんが、詳細についてはキャレントのスタッフに確認してください。
【本人確認書類】
・運転免許証
・保険証
・パスポート など
※これらの書類に記載されている住所が現住所と異なる場合は、現住所が記載されている書類も一緒に提出してください。通常、公共料金(水道、電気、ガス、固定電話、NHK)の領収書があればそれでOKです。
【会社関連の書類】
・登記事項証明書
・決算書
・キャレント所定の事業計画・収支計画・資金計画
キャレントでお金を借りる方法
キャレントでは営業所での顧客からの直接のコンタクトを受けていませんので、借り入れは全て指定した口座への振込になります。
対応時間は平日の9:00~18:00ですが、金融機関の時間外の振込には対応していません。
キャレントは追加融資は可能?
キャレントは追加融資可能ですが、申し込みごとに新たに慎重な審査を受ける必要があります。追加融資の申し込みはキャレント公式サイトの会員ページ、もしくは会員専用ダイヤルから可能です。
審査に通ったら手続きが終わり次第、指定した口座に振り込まれます。
キャレントは利用限度額の増額は可能?
キャレントでは利用限度額の増額も可能ですが、こちらの場合も慎重な審査を受けたうえで融資実行となります。増額を希望する場合には、会員専用ダイヤル、もしくはメールにて申し込んでください。
キャレントへの返済方法
キャレントへの返済方法には
・三菱UFJ銀行預金口座からの自動引落
の2種類があります。
振込だと手数料を負担しなければなりませんが、自動引落だと手数料がかからないうえにうっかり返済日が過ぎてしまうリスクが減らせます。
約定日(毎月一定の日となる返済期限)は利用者側の都合で指定できるので、よく考えて決定するようにしましょう。
振込で返済する場合には、約定日までの10日間のみが返済可能期間になります。約定日が土・日・祝日の場合には、翌営業日が返済期日になります。
返済は元金均等返済方式
キャレントへの返済方式には元金均等返済方式が採用されています。これは毎月の返済額のうち元金分が一定になるもので、住宅ローンなどで多く採用されている方式です。
元金分については一定なのですが、お金を借りた初めのうちは利息が多くかかり、返済が進むにつれて少なくなっていく形になります。したがって毎月の返済額も完済に近づくにつれて少なくなっていきます。
元金均等返済方式は返済額が月ごとに異なるため、わかりにくいうえに初めのうちの負担が大きくなりがちではあるものの、消費者金融などでよく見られる元利均等方式に比べると総返済額は少なくて済みます。
キャレントのサイトにも返済シミュレーションのページがありますが、「毎月の返済額」という表示で、かなり簡易的なもののようです。
大きくかけ離れた数字にはならないでしょうが、実際の契約とは違う数字になることには変わりありませんので、あくまでも目安としてお考えになってください。
キャレントでお金を借りるのにオススメな方は?
かつては審査が柔軟な消費者金融との声もあったキャレントですが、現在は残念ながら個人はお金を借りることができません。
キャレントでお金を借りられるのは「法人」のみとなっています。
個人事業主も借りられないということになると500万円までというのはちょっと心もとない……という声も聞こえてきそうですが、担保や保証人が不要で即日融資が可能であることを考えると、スピーディーで使い勝手の良い商品だと言うこともできます。
ただ、キャレントのサイトを見たところでは「株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ」という会社がどのような企業なのかが今ひとつ伝わってきません。
初めての利用者向けに電話番号が記載されていないこと、設立から十数年経過しているのに貸金業者登録の更新回数がまだ少ないこと、義務でないとは言え日本貸金業協会への登録が2017年になってからであること、個人融資を受けていたはずなのに信用情報機関に加盟していなかったことなど、やや気になる点もいくつか存在します。
事業を展開するうえで、とても大きな要素となるお金の問題。
相手の顔が見えるかどうかは、お金を貸すほうだけではなく、お金を借りるほうにとっても同じように重要なのではないでしょうか。
キャレントが登録した正式な貸金業者であることは間違いありませんが、抜き差しならない状況でないのなら、まずは他の大手消費者金融、もしくは中堅業者からの借り入れを検討してからにされることをお勧めします。
